ここまで教えていいの?アクセサリーの製作過程



プロローグ

 「作る」と言う事から見れば、一言でアクセサリー(ファンシー・アクセサリー)と言っても様々な制作方法が有ります。
 「素材」「生産数量」「デザインイメージ」・・・、といった条件や、また一つのアクセサリーだけでも、色々なパーツやテクニックが組み合わされて出来ているのが普通です。
 もっとも、アクセサリーのプロや芸術作家でなければ、市販の商品のような物を作るのは一部の例外を除いてほとんど不可能です。

 ではなぜ、アクセサリー業界に関わっている人以外が知らなくてもいいことをこんなに詳しく書いているのでしょうか。

 それは、みなさんにアクセサリーの事をもっと良く知って、興味を持って、アクセサリーをもっと可愛がって欲しいからです。

 それから、このページはアクセサリーに関わる方々へのメッセージでもあります。
 残念な事に、アクセサリーの仕事をしていても一部の知識しか持ち合わせていなくてそれがすべてと思い込んでいる場合もあります。また、コピー商品等のため、知らなくても済んでいる場合もあるかもしれません。
 そんな場合でも、このページでアクセサリーに対して理解が深まり、愛情を持って接していければ・・・・と願っています。


 さて最初で述べたように、「製作過程」といってもここではすべてを紹介しきれませんが、主要な物はカバーしていきたいと思います。
 ご存知の方がご覧になって、「ウソばっか」とか「でたらめ言いやがって」とか有りましたら、ドシドシこの私をご指導ください。

文筆責任者   有限会社 オプト
代表取締役  森本 吉則
mailto:webmaster@opt-jp.com




まずは、一番一般的でよく見かける金属のアクセサリー(メタリックジュエリー)の出来るまでを見てみましょう。

大体 1.→ 8.の流れで進みます
(名前をクリックで解説ページへ)
1. デザイン

基本です。

デザイン無しでアクセサリーは作れません。
 既製のパーツだけで一つだけ作る場合は、組んで見ながら、考えながらなのでここで完成ですが、存在してない形(造形的な、特に型を使って量産する場合)を作るにはキッチリデザインします。

2. 原型

 型を使って作る場合(デザインによっては必然的に型が無いと作れない物もある)は、型採りのオス型となる物(原型)を作ります。

 線を曲げたり切り抜いたり、表面に模様やロゴ等を入れたりする物の量産には、それぞれ曲げ型、抜き型、打ち型(刻印)等が必要になってきます。

3. 型採り

 原型(オス型)の型を採ってメス型を作ります。

 貴金属の一点物(ロストワックス)の場合は原型を直接鋳造して製品になるため、型採りは有りません。

 また、サンプル等少量生産(数個〜数十個)では、原型を直接一度だけ型採りしたもの(小型)を、量産では小型を元に大量生産出来る様に型採りを重ねていきます。(孫型、ひ孫型・・・)

4. キャスティング(鋳造)

 ラバーキャスト・ダイカスト共にメス型(鋳型)に熔けた金属を流し込んで取り出せば、原型のコピーが出来るわけです。
 また、この段階で機械(バレル)による粗研磨まで行います。

5. ロー付け・その他加工

 線を曲げたり、板を切り抜いたりする物は寄せてくっ付けないとそのままでは形になりません。
 また、鋳造した物も(イヤリング、ブローチ等の)金具を付けたり、線や板等と接合する場合等はロー付け(蝋着)します。

6. 研磨

金属で物を作る場合、研磨は必須です。

 特に、鋳造物やロー付け加工した物は表面が荒れていたり、酸化膜で覆われているのでメッキが乗らない(密着が悪い)と言う物理的な目的と、見た目がきれいになると言う審美的、装飾的目的で必要です。
 また、つや消し(マット、ソフト、ナシ地)に仕上げる場合でも一旦磨いてからつやを消します。

7. メッキ

メッキも必須になります。

 貴金属と違って卑金属を使うアクセサリーの場合、その特性上、酸化、硫化等による変色防止と言う物理的な目的と、異種金属の組み合わせのため色の不統一(例えば単純なイヤリングやブローチ等でもほとんど)を統一させたり、貴金属の質感を出すと言う審美的、装飾的な目的でもメッキが必要です。

8. 組み立て

 この段階では出来上がった、あるいは既にあるパーツをつないだり接着剤で付けたりと言った単純作業がほとんどになります。
 職人さんや工場でなくても大体出来るのはこのレベルです。実際、メーカーでも内職さんに頼っている部分です。

以上で出来上がり。



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